白子湧水群 大坂ふれあいの森 |
和光樹林公園 ドングリの森づくり |
新倉ふれあいの森 貴重種保護、竹林整備 |
カタクリ | フデリンソウ | ヤマブキソウ |
代表理事 高橋 絹世
会報の創刊号は、2001年8月29日発行です。会の前身「緑と湧水と流れの会」は1999 年度から市民参加の自然環境調査をスタートさせました。市民の窓口として当たり、「市民参加お呼びかけ」として広報わこうに「湧き水のまち白子だより」を毎月連載し3年間継続しました。2000年度の報告書作成にも会が加わりました。此れを機に、調査経験を基にした独自の活動として、5 月開催の市民祭りに参加し、6 月30 日の初回の観察会「白子湧き水たんけん観察会」はNHK の首都圏ネットに放映されるなど反響があり、このような活動をお知らせする会報Verda 創刊号を発行した次第です。(写真:環境大臣賞受賞)
NPO 法人となった2008 年からは、「和光の緑と湧き水 会報Verda」となり通算100 号を迎えることになったわけです。
当会の活動としては、和光市に武蔵野台地末端部の特徴的な湧き水があり、そこにはサワガニなど生き物が棲み、カタクリなどが自生する斜面林と一体となった自然が残り、これを大切に保全していこう、という気風を和光市内に広め、育ててきたような気がします。この活動から、2002 年に樹林公園の植生回復をスタートさせ、さらに2006 年から新倉ふれあいの森の市民参加の保全活動へと進めてきました。地域との長いつながりから「大坂ふれあいの森」の誕生に関わり、地域のかたがたと力を合わせて、この「大坂ふれあい森」の保全に取り組み、和光の湧き水を保全し市民に広げる活動をしています。2008 年度には和光市から環境保全賞、埼玉県から埼玉環境賞、2009 年には、環境大臣賞を戴きまさかと驚き、同年、日本自然保護協会沼田眞賞(湧水保全に関して)もあわせて受賞し、責任と共に歴史を感じます。身近な緑と湧き水を多くの人に知ってもらい、親しみ、守り、後世に伝える活動を続けていこうと思います。皆様ご一緒にどうぞ。
東 亮太
新倉ふれあいの森は、前期5 年の里山保全の活動を終え、次のステージへ移りますがこの間多くのことを学ぶことが出来ました。
当森、オープンの前年の夏でした。道路に面した道端は落ち葉とゴミの山となっていたが、そこに天女の出で立ちで朱色の花1輪が突如として咲き出してきました。その姿は1両日で見えなくなり、さては盗掘かと悔しがったものでした。今思えばその近くはキツネノカミソリの群生地だったのです。華々しいオープンに続く私たち会員の活動は、森を明るくするための下枝払いと下草刈りの連続でしたが、そこにはリーダーの指導があり、又何年の眠りから覚めたのか定かでないが、埋土種子が萌え出るのに理にかなった作業であった事は、オープン以来草木の名札を付けたのが30種ほどでそのうちの半数がキンラン、ギンランに続く貴重種の豊富な里山であったと言う恵みにも浴していた事に重ねて感謝します。
赤松 祐造
保全活動を通して森の樹木の名前から特長、高木から低木、草木、昆虫など、生物多様性の大切さを学んで、良い森づくりは人間社会のモデルの様です。みんな異なるがみんな大切。しかし、放って置くと、クズなどがはびこり荒放題になる。適宜に手入れが必要。又、ふれあいの森づくりに参加して良い事は樹木の名前を知るだけでなく、多くの市民と出会えることです。仲間が増え、活動の輪が広がり、観察会などに参加して、町の事が解り段々好きになり和光市が自分の町になる様です。湧き水の会の保全活動は大切な町づくり活動だと私は思っています。これらに参加出来た事に感謝しています。又、無縁社会と言われるがこのNPO の活動にもっと多くの方が参加し、ふれあい社会が広がっていくことを望んでいます。小さな森から大きな森へ。
ふれあいの輪 |
観察の輪 |
保全協力の輪 |
代表理事 高橋 勝緒
やっぱり色々なことをやっているね。狭い和光市の身近な自然とのお付き合い。でも、調査をしたり、手入れをしたり、子供たちの観察会に役立てたり、そして会員がそこに集まっておしゃべりや作業をする。
主なフィールドが3 か所。白子地区は豊富な湧き水と斜面林。新倉ふれあいの森は珍しい植物の宝庫と竹やぶ。樹林公園では立派な公園の一角に多様な生物が育つ森づくり。それぞれ我々の手に負える広さなのがいい。そして3 か所が対照的な特徴を持つ。だから、小さな自然環境のコントラストが楽しめる。好みによって参加の仕方も選択できる。
フィールドを持ち、調査、保全、活用を連携させることができる。一切植物や昆虫を採集しない観察会ではなく、採集してもそれを補えるような保全ができる。子供たちが昆虫を採って大喜びする。昆虫には迷惑であろうが、観察後逃がしてあげたり、昆虫の棲家になるように植物の手入れをする。そしてどんな関わり方が、「自然」を保つ保全なのだろうかと考える。「里山的な保全」、「生物多様性を維持
する保全」、「持続可能な生態系の維持」、言葉と実行の結び付きが試されている。
調査 |
保全 |
活用 |
奥田 友美
私が和光市に越してきたのは三年ほど前です。市内を散策したりしてますがまだまだ気づかない素敵なところが、色々あるようです。
湧き水もその一つ。湧き水の会に入ったおかげでその存在を知りました。こんな都会の町で湧き水が見られるとおもいませんでした。「こんなころにあるなんて」と、とてもうれしかったです。同時に、昔の和光市が見たかったな、と惜しいような寂しいような気持ちにもなりました。「トトロ」に出
てくる世界のように自然豊かな景色が広がっていたのだろうか・・・
湧き水の会で自然に気づく機会が増えたことがうれしいです。子どもたちにも伝えたい。緑の保全活動のお手伝いがんばります。
(写真:トトロの森へ皆揃ってバスハイク)
飯島 孝通
現場作業を中心に飯島は参加してきました。昔取った杵柄と軽い気持ちで入ったのですが2〜3日後身体が痛い。でも心は快い。学生時に習ったはずの事をリーダーはポツリポツリと答えてくれるので頭も心地よい。多くの会員や一般の人も参加すれば平凡な日々も変わって楽しくなるのに、と思う。
<<この会には大きな才能や財産がある>>
T.専門性
@ 学識(植物、昆虫、鳥類等の知識や調査済みの現地の状況)
Aコーチング(指導)
U.現場作業
@ マイスター級の多志済々な人材による修理 フォーラム(環境大臣官房長南川氏)
A小営繕 Bコーチング(手ほどき)
V.行政への対応力
@ 会員に自治会長や県、市議が在籍し方向性推察可能 A各種イベント参画
B多彩な人材からの提案力
W.現場作業への献身的マンパワーとコーチング
X.セミナー等開催力 コーチングにより学びが可能・学びは快感。
会員間で情報共有が可能。外部人材と人脈がある
(写真上:フォーラム(環境大臣官房長南川氏) 写真下:冊子出版)
(予定)の所は問い合わせてご参加ください。(電話 048-462-9912 高橋)
冊子マップ紹介・全体会 |
新倉ふれあい の森 |
白子・大坂ふれあいの森 |
和光樹林公園 | |
7月 |
公園ガイドマップ配布 |
1日、4日 |
4日 白子湧水群保全 |
11日(月)10時半 |
8月 |
公園ガイドマップ配布 |
20日(土)予定 |
植生調査(日程未定) |
23日 森の木探検と |
9月 |
3日 自然と歴史講座 |
17日 竹林雑木保全 |
植生調査(毎月継続) |
秋の昆虫探し森あそび |
10月 |
生き物をいかした |
15日(土) |
6日、20日 予定 |
1日(土) 予定 |
11月 |
市民祭り |
第3土曜日竹林整備 |
白子、大坂ふれあいの森 |
保全 |
東日本大震災では、今尚被災された方々の多くが困難な生活を送られています。会では、少しでもお役に立ちたいと思い、義援金を集めてきました。この度集まりました義援金4万6千円は、東日本大震災遺児への寄付 「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」 に寄付いたしました。 |
和光・緑と湧き水の会についての問い合わせは、高橋まで