里帰りの木森づくりが進む午王山へクヌギの里帰り

会報VERDA60   NPO法人 和光・緑と湧き水の会

和光樹林公園コナラの森では、2001年からコナラ、クヌギのドングリを市内(白子、午王 山、理研内など)で集め、種から幼樹を育ててきました。

幼樹を3m間隔で2002年4月に定植し、その後周 囲に生えてきた草木と共生させながら木を育て、幹周り午王山へ里帰りの木30cmになったもの、樹高が10mにもなったもの があります。樹種は高木ではコナラ、クヌギ、ケヤキ、エノキ、クリ、ミズナラ、ミズキ、アカメガシワ、ヤマザクラ、低木ではコウゾ、クワ、クサギ、ヤマハギ、イボタ、ムラサキシキブなどです。

樹木間隔が狭くなってきたこと、午王山の保全事業が進んできたこと、によりクヌギの生育地である午王山に、里帰りを企画し、成木を掘り出し移植をすることとしました(2009124)      

掘り出し実技・山田さん2年前そのクヌギがドングリの実を数個つけ、昨年秋 にはたくさんのドングリがなるようになり、持続可能な成木になりました。今回、クヌギ、コナラ、ケヤキなどを掘り出し移植をすることとしました。

午王山の屋号をお持ちで花木育成の専門家である山田利久様にご協力を戴き、また石川英俊さん、小林章浩さんにも移植先までをお願いしました。

また、新倉ふれあいの森で見つかった 「カンアオイ」 の生育環境を整え保護のため(夏場暑い日ざしを緩和するため)クワを植えました。今回掘り出したケヤキは、大坂ふれあいの森の急斜面保護のため移植しました。移植地で元気に育ってほしいですね。

幹の根元を掘る

掘り出した根を短く切る    細い根を残し筵を巻く

 

 

 

                     

 

 

 

縄で根巻きをして整える。移植のときは成長した枝を短く切り取って公園から運び出し。



 

コナラと立派に成長したクヌギは深い根を切り取る。クワも掘出し新倉へ移植。

大きく伸びたケヤキも出しトラックに載せて移動。樹林公園から午王山に運ばれた。

 
 


見晴らしが良い斜面から和光高校が見える。コナラも一緒にクヌギの里帰り移植。


土が軟らかいためしっかり根付くかどうか。整備の進む午王山ドングリのなる木が植えられた。

 

 

 
新倉ふれあいの森には、1週間前に準備した移植の場所に、カンアオイの保護柵用クワを移植、夏の直射日光を防ぐ。

 

大坂ふれあいの森には、ケヤキを運び、斜面の崖下に移植。樹林公園から午王山、新倉、大坂と合計4箇所の移動と植樹。大変お疲れ様でした。

和光の森・斜面が守られますように。 高橋記

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