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大坂ふれあいの森の保全・整備報告 会報Verda57
NPO法人 和光・緑と湧き水の会 代表理事 高橋絹世

 2008年12月20日、今年の締めくくりとして、大坂ふれあいの森の冬の手入れを、環境課の粕谷課長、仲村さんと協力して行いました。その後、1年間いろいろな活動の報告と和光市からの環境功労の表彰を記念して受賞の感謝会を開きました。
 大坂ふれあいの森の手入れとしては
1.カタクリ自生地ササ刈り
 斜面下部、カタクリやイチリンソウの分布域にクマザサが多くなってきているため、斜面の保護をしながら、刈り後が横列になるようにササ刈りをしました。
2.急斜面地にジャノヒゲ移植(ヤブランの種もまく)
 西側急斜面では、新倉ふれあいの森の竹を使った土留めをさらに補強し、落ち葉を均した後に、タマリュウ(ジャノヒゲ)を移植、斜面の崩壊止めとしました。
3.斜面上部のササ間引
 斜面上部、アズマネザサの間引き、シュロの葉間引き、ササやベニシダの手入れなど、恒例の斜面保全
4.落ち葉集め場所の竹柵作り
 広場西側の斜面下に、土留めを兼ねた落ち葉集積所を、新倉ふれあいの森の竹を活用した竹柵、間引きしたシュロの大木も利用した囲いを作りました。

 大坂ふれあいの森の湧水は、西側の斜面から湧き出し、涸れることなく水量が得られ、竹を通った湧き水は、手作りの水車を廻す力になっています。緑と湧き水が一体となった環境は、和光市の宝として、これからも大切にしていきたいものです。
 保全・整備活動を画像で紹介し報告いたします。

粕谷課長からご挨拶。カタクリ、イチリンソウエリアのササ、シダの手入れ、斜面を維持しながら日が当たるように
葉の間引き作業。

急傾斜の午王山の経験を活かした方法で急傾斜保護対策。 土を安定させタマリュウ移植。

上部のアズマネササ毎年の手入れ(マンリョウの実)。 ビナンカズラが今年も見事な実をつけています。

新倉で準備した竹柵用の竹を運び、大坂で落ち葉置き場の作業開始。 見事に出来上がり。
間伐のシュロの木も利用して、斜面の土留め兼落ち葉置き場。


(広場で手分けして作業)
7月に間伐したシュロの木は、緑の葉が今まで生育していました。
この生命力には驚きです。

 保全作業中には、何時も水車が回っていて、大坂ふれあいの森ならではの光景を作っています。 段々と湧水広場となっていくように、これからも継続して観察会や保全を進めたいものです。

保全作業の後は白子コミセンで編集委員会と懇親会(受賞の感謝会)

(写真左:賞状と充電式ドリルも一緒に)

 一年の活動を振り返って。
 単行本完成までもう一歩。 これからも和光の緑を大切に残してこうと活動を続けましょう。
 大和会会長川勝さんが参加、入会してくださいました。 心強い協力者です。 皆様お疲れ様でした。

和光・緑と湧き水の会についての問い合わせは、高橋まで

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